Investigation
各種調査

鉄筋コンクリート 構造物の劣化

Deterioration

塩害

塩害とはコンクリートの劣化現象の一つで、コンクリート中の塩分(塩化イオン) 濃度が上がり上鉄筋が錆(腐食)しやすい状況になってしまう事を言います。
鉄筋が腐食すると、錆が膨らみコンクリートを押し出して劣化現象(ひび割れ・浮き・剥落)が出てきます。
塩害には、コンクリート打設時に混入していた塩分と海から飛んで来た飛来塩分があります。
近年は塩害対策が進み、打設時に混入する塩分はなくなりましたが、四方を海に囲まれた沖縄本島沖縄は、常に塩害の影響を受けます。
当社では現場の状況により各種工法を提案・施工し更なる長寿命化に貢献しております。

塩害1
塩害2

リフリート工法は、劣化したコンクリート構造物を、リフレッシュします。

リフリート工法は、鉄筋コンクリート構造物の劣化防止、耐久性向上を目的として開発された躯体改修工法です。大切な社会資本である鉄筋コンクリート構造物の美観改修、安全性確保、資産価値向上、耐久性改善を目的として、より永く供用いただくために、ぜひリフリート工法をご活用ください。

劣化原因に応じた躯体改修

リフリート工法では、中性化、塩害等の劣化原因別に劣化制御仕様のRF仕様又は塩害防錆仕様のDS仕様等を選択し、より効果的な躯体改修を図ります。

劣化症状に応じた断面修復工法

鉄筋コンクリート構造物を補修する場合には、劣化程度、部位、施工環境施工条件等に応じた、適切な補修工法が必要になります。リフリート工法では、劣化症状、施工条件等に応じた、各種断面修復工法を用意しています。

諸物性に優れたポリマーセメントモルタル類

リフリート工法では、強度、熱膨張率、弾性係数等の諸物性がコンクリートに近く、耐久性、防水性、長期接着性、耐摩耗性、耐衝撃性等に優れたポリマーセメントモルタル類を使用しています。

豊富な経験と施工実績

リフリート工法は昭和51年(1976年)に第一号物件を手掛けてから現在に至るまで、建築物、土木構造物において、著名な構造物を含む数多くの物件にご採用いただき、関係各位より絶大なる信頼をいただいております。

塩害3

現場コンクリート 強度推定調査

Strength

非破壊式コンクリート圧縮強度試験機

シュミットハンマー(正式名称:シュミット・コンクリート・テストハンマー)
コンクリートの圧縮強度を測定する際には、コンクリート構造物からコアを採取し圧縮試験を 行う方法があるが、シュミットハンマーは、コンクリートの圧縮強度を現場で簡易に測定する ための機材である。
この機材は、コンクリートに打撃を与え、返ってきた衝撃により強度を測定する、非破壊検査手法である。

非破壊式コンクリート圧縮強度試験機1

RCレーダー

RC Radar

RCレーダー

鉄筋コンクリート造建物の外壁診断調査もやっています。
RCレーダー ハンディサーチ(JRC)
鉄筋コンクリート構造物の中にある鉄筋、又は非金属物の配置・深さを確認する 非破壊探査装置です。
コンクリートの圧縮試験用のコアを採取する際、鉄筋に傷つけない様にRCレーダーを 活用します。

RCレーダー1
RCレーダー2
RCレーダー3

中性化試験

Carbonation

中性化

中性化とは、コンクリートの劣化現象の一つです
※下の写真は、中性化がどこまで進行しているか検査しています。 赤紫色に変色していないのが中性化に進行している深さです。
中性化とはコンクリートが空気中の炭酸ガスの作用を受けて次第にアルカリ性を 失っていく現象です。
中性化が鉄筋位置まで達すると鉄筋の不動態被膜が破壊され、水や酸素の浸透に よって鉄筋が錆び構造物の耐久性が損なわれます。ダウン炭酸ガスを遮断することで中性化の劣化を予防することができます。

中性化試験
中性化試験

大規模修繕調査

Repair investigation

大規模修繕調査

大規模修繕調査

ドローン調査

Drone survey

ドローン空撮で建物の調査・点検を実施中!

中性化試験
  • 工場・店舗・住宅・ビルなどの、屋根 外壁点検!
  • 経年劣化による落下部位(外壁・照明看板等)の点検!
  • 太陽光発電施設(大規模・小規模)の点検!
  • 高い場所や人間が簡単に立ち寄れない構造の場所に最適!
  • ドローンを活用することで正確かつスピーデイーに診断可能!
  • 創業60年半世紀以上にわたる「信頼」の実績!
  • 改修のプロ集団があなたの財産(建物)を守ります!

株式会社ヒルター工業はドローンによる構造物の点検・調査業務を行っています。 高度成長期時代を支えたニッポンの家屋・工場・建造物がいま、老朽化を迎え、耐震補強や建て替えな どの事業が進んでいます。
大規模建造物のリニューアルや耐震補強の場合、適切な施工計画を実施するには現況の確認が必 須となってきます。
特に目視できない屋根部分は従来、職人が屋根に上り目視で確認を行ってきました。 職人による目視作業は危険を伴い、場合によっては調査のために足場を組むなど、リスクと大き なコストが問題になってきました。
セスナ機での空撮写真では細部の様子まで確認できず、屋根の現状確認はどの施設でも課題と なっており、 竣工以来どうなっているのかわからないという現場も多くあります。
ドローンの登場により建築物の耐震補強・建替えの事前調査を短期間・低コストで行うことがで き、安全上のリスクも大きく軽減されるようになりました。

ドローンによる空撮動画(住宅)

ドローンによる点検状況(住宅)

ドローンによる点検状況(住宅)5
ドローンによる点検状況(住宅)6
ドローンによる点検状況(住宅)7
ドローンによる点検状況(住宅)8

屋根に上っての調査は危険が伴います!

「3D画像データ施工面積算出」

「画像データ提案報告・書類作成業務」

塩害試験における効果

Salt damage

1.初めに

初めに
鉄筋コンクリート構造物は50年以上の耐久性を有するといわれてきたが、近年は異常なひび割れや劣化を生じ、その耐久性が疑問視され社会問題にまで発展している。 その問題に研究室の中だけの実試験結果のみでなく、沖縄県特有の亜熱帯気候と常時海からの飛来塩分を伴った強風の吹き付ける過酷な自然環境の中で、正面から取り組むべくヒルター工業は、昭和59年に材料メーカーの東亞合成㈱に働きかけ、琉球大学の大城教授(現在:琉球大学名誉教授)の指導のもとに、本部町備瀬崎に塩害暴露センターを設置し、補修工事を含めた塩害試験を実施することになった。

2.実験の目的

実験の目的
本研究は海岸に設置した暴露構造物について、鉄筋コンクリートの塩害要因である外界からの塩分・酸素・水分の浸透状況を露出柱の劣化の過程を通して解明するとともに、被覆塗装柱の塩害阻止効果・有効性を実証することを目的とする。

3.実験の方法

実験の方法
本研究は海岸に設置した暴露構造物について、鉄筋コンクリートの塩害要因である外界からの塩分・酸素・水分の浸透状況を露出柱の劣化の過程を通して解明するとともに、被覆塗装柱の塩害阻止効果・有効性を実証することを目的とする。

4.実験結果の概要

アロンウオール(アクリルゴム系塗膜防水材)が塩化物イオンの侵入を防ぐ効果があることが10年間の 暴露試験によって明らかになりました。

沖縄塩害対策暴露センター 10年目の調査結果 PDFファイルはこちらから

実験結果の概要

海岸から1km以内は塩害地域です!(※沖縄県は全域が塩害地域です。)

海岸から1km以内は塩害地域です!(※沖縄県は全域が塩害地域です。)
塩害対策が必要な建築物の範囲 JASS 5およびJASS 5Nのいずれにおいても、仕上材の塗装は海岸から100m以内の時おり波しぶきを受ける部分としています。しかし、下図に示すように、海岸から1km離れた場所においても、建物の経過年数によっては鉄筋周辺の塩分量が0.03%を超える恐れがあることから、アロンウオールによる塩害対策は、少なくとも海岸から1km離れた準塩害範囲まで考慮する必要があると考えます。

海岸からの距離とコンクリート表層部の塩分量との関係

海岸からの距離とコンクリート表層部の塩分量との関係

耐震診断 耐震診断関連調査

Seismic Evaluation

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